久しぶりに記事を書きました!

今回はノートパソコンでよくある「ヒンジ」部分破損の修理についてです。

お客様がお持ちになったAsusのノートパソコンになりますが、背中部分のカバーが浮き、蓋を開けようとするとミシミシと音がして、プラスチックがパラパラ落ちてきます…。

このままだと、液晶とメインボードを繋ぐ線も断線し兼ねません。もちろんスムーズに蓋を開ける事が出来ません。

一旦修理が可能かどうか、他に問題(断線や物理破損による動作不具合)を確認するためお預かりして調べます。

・左右にあるヒンジ部分を固定するねじ受けが取れています

AsusVivoBookPro液晶-1

・裏蓋とカバーを外して確認するとこんな感じ

AsusVivoBookPro液晶-2

ねじ受けが取れているので固定し直して、ねじを取り付け、さらに上からプラスチックで固定し完全に固める事でなんとかなりそうです。

加えて、他に問題は発生していませんでしたので、ヒンジ修理のみで対応が可能です。

プラスチックでねじ部分を完全に埋めてしまうので、再度の修理は難しい事、ヒンジ部分のねじは取り外す事が出来なるくなる事をお伝え、ご了承を得てから修理開始です。

・こちらが逆サイドの正常なヒンジ。ねじ受けは3つともいます

AsusVivoBookPro液晶-3

・反対の破損しているヒンジ。ねじ3つの受けが完全に剥離しています

AsusVivoBookPro液晶-4

ねじ受けが本体から外れてしまい、ねじと金具と一緒に取れてしまっています。これではねじの意味もありませんし、ねじを締め直す事もできません。

・一旦ねじ受けとねじをばらします

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・ばらしたねじ受けを、元の位置に付けプラスチックで固めます

AsusVivoBookPro液晶-6

これだけではすぐに外れてしまうので、ねじ止めした後更に上からプラスチックで固めます。

完全に固めた後の写真は撮り忘れました…。すみません。

プラスチックが完全に固まるまで1日置いた後、何度か蓋を開け閉めしヒンジが外れないか確認します。その後カバーを取り付けて作業完了となります。

・修理完了後の状態。綺麗になりました

AsusVivoBookPro液晶-7

ノートパソコンのヒンジ破損はよくある修理依頼になります。

特殊な薬液を使ってプラスチックで固めたり、修理後の強度を要求される作業になりますので一般の方ではなかなか修理が難しい部類に入るのかなと思います。作業中に液晶やWi-Fiのコード断線にも気をつけなければなりません。

当店では修理件数も豊富でおおよそのヒンジ割れには対応出来ます。
お困りの方は是非修理をご依頼ください。お待ちしております。

最後まで読んでいただきありがとうございました。